The Nukiyama Memorial Award

抜山記念国際賞(第6回)の受賞者が決定

Prof. Junichiro Shiomi

2022年5月19日,日本伝熱学会総会(岐阜市)にて,抜山記念国際賞(The Nukiyama Memorial Award)の6回目の受賞者として,東京大学の塩見淳一郎教授(別紙参照)が選ばれたことが報告され,授賞式が行われました.受賞者は,ナノ・マイクロスケール熱工学分野で,引用数の多い優れた研究論文を多数発表し,非常に顕著な業績を上げています.特にマテリアルズ・インフォマティクスと融合したフォノンエンジニアリングの基盤となる先駆的な研究を行い,ナノ構造や界面構造を駆使してフォノンによる熱伝導を制御するなど、熱輸送の新たな制御性を見出しており,これらの知見をベースに高効率熱電変換や熱ふく射材料の開発に成功するなど,その研究業績は世界的に高く評価されています.受賞者には,賞状,盾,賞金50万円が贈呈されました.なお,受賞講演は2023年8月14~18日に南アフリカケープタウンで開催予定の第17回国際伝熱会議において行われる予定です.

同賞は,液体の沸騰現象に特異なモード変化が現れることを初めて発見し,その特性曲線がNukiyama Curveとして世界に知られる伝熱学のパイオニア,抜山四郎東北大学名誉教授(故人)の名前を冠して,伝熱学,熱科学,熱工学に関連した分野で国際的に秀でた活躍をしているおよそ50歳未満の国内外の科学者1名に,日本伝熱学会より2年毎に授与される賞です.

2021年6月から同年9月まで,全世界の科学者研究者から推薦を公募しました.今回は,8カ国から10名の応募があり,抜山記念国際賞2022選考委員会における厳正な審査を経て受賞者が決定されました.


主査 高田 保之 (九州大学)
副主査 須賀 一彦 (大阪府立大学)
小原 拓 (東北大学)
Catherine Colin (Institut de Mécanique des Fluides de Toulouse, France)
Sung Jin Kim (KAIST, S. Korea)
Janusz S. Szmyd (AGH University of Science and Technology, Poland)
Zhuomin Zhang (Georgia Institute of Technology, USA)