第32期 (2025年度) 支部長
梅川 尚嗣


  関西支部には梅川メモなるものがあるらしい・・・定型を嫌って奇妙な書き出しで始めてみましたが,2025(令和7)年度,第32期関西支部長を浅野等先生の後任として担当することになりました関西大学の梅川尚嗣です.ここしばらく伝熱学会関西支部の運営からは遠ざかり一参加者としてお世話になっていた関係で,浦島太郎状態となっていますが,幸いにして海千山千の京都大学複合原子力科学研究所の斎藤泰司先生に副支部長を継続していただくことができました.また産業会からは古い付き合いの三菱電機モビリティの一法師茂俊さんに副支部長への就任をお引き受けいただきました.関西は産学の関係が密接であることが特徴でもあり一法師さんにはぜひこの強化をお願いできればと考えております.また,常務幹事には他学会でも引っ張りだこでご多忙の中,神戸大学の村川英樹先生に快くお引き受けいただけました.常任幹事はある意味伝熱関西の要となるロードの高い役職でもありますが,村川先生の辣腕に期待したいと思います.さらに関西支部の看板行事を盛り上げていただく企画委員会委員長に大阪公立大学金田昌之先生,伝熱技術フォーラム委員会委員長に神戸大学林 潤先生に知恵を絞っていただくこととなっています.近畿大学の澤井徹先生には昨年度中止となった伝熱セミナーのリベンジを期して,セミナー委員会委員長を継続担当していただくとともに,並行して2026年度の伝熱セミナーの委員会委員長として神戸大学の大村直人先生にも案を練っていただいております.感覚が鈍っている当方のお目付け役には,龍谷大学塩見洋一先生と川崎重工の有澤秀則様のお二方に監事をお願いしております.これ以外にもお名前を挙げきれませんが,リハビリ状態の支部長をささえるためにも多くの方に協力いただいて,関西支部を盛り上げたいと考えております.
  さて冒頭に触れた”梅川メモ”は,15年ほど前に常任幹事を担当していたころに,関西の伝熱関係者の一覧を作成したメモの残骸が形を変えながらまだあるということのようです.当時はそれなりに思惑としがらみがあった役職配置を考えるための資料として作成したものですが,リストアップしてみると本当にたくさんの方が関西支部に参加していただいていることがわかり驚いた記憶があります.関西は約50km圏内に多くの研究者が密集しており,産学官の協力体制も驚異的に密接で,研究者にとっては世界的にも恵まれた土地であると感じています.これを活かさない手はなく,特に当方と同年代の企業関係者の皆様にはご自身が参加することはもちろん,是非若手の方に参加を勧めていただき,多くの知己を作れる場の提供をサポートしていただければと思います.
  支部長挨拶としては砕けた文章で恐縮ですが,当方が運営から離れている間に,伝熱学会本部事務の体制が変更となり,関西支部が他支部から突出して維持運営しきた基金の取り扱いが変更になったと聞いています.体制が変わる中,伝熱関西を盛り上げるには関係する皆様の積極的な協力が前提となることは言うまでもありません.ぜひ諸先輩方が培ってきた関西支部の流れを継承するだけではなく,新たに発展させられるよう知恵とお力をお借りしたいと考えています.大失態がない限りは二期,皆様にご協力を仰ぐことになりますので何卒よろしくお願い申し上げます.