<1日目:8月29日(金)>
11:50~ | 受付 |
13:00-13:10 | 開会あいさつ |
13:10-14:10![]() |
【特別講演】「化石燃料の大量消費と環境問題を解決するための水素エネルギーキャリア戦略 -工業炉でのアンモニア直接燃焼利用-」 赤松 史光 氏(大阪大学) 私たちが利用しているエネルギーの約9割は,石油,天然ガス,石炭などの化石燃料を燃焼させることによって生み出されています.しかしながら,近年,化石燃料の大量消費により,地球温暖化などの地球規模の環境問題が起こっています.この問題を解決するために,太陽光,太陽熱,風力等の再生可能な自然エネルギーを用いて,化石燃料を代替する水素のバリューチェインを構築するための研究開発が,大型国家プロジェクトとして推進されています.本発表では,化石燃料の大量消費と環境問題を解決するためのエネルギーキャリア戦略について,研究成果を引用して説明させていただきます. |
14:20-15:05 |
「川崎重工業における燃焼排ガスおよび大気からのCO2分離回収技術への取り組み」 沼口遼平 氏(川崎重工業株式会社) 川崎重工業は,燃焼排ガスや大気を対象に固体吸収材によるCO2分離回収技術(Kawasaki CO2 Capture, KCC)を開発している.KCCの特徴は60℃程度の低温排熱を用いてCO2を回収できる点であり,従来よりも省エネルギーな運用が可能となる.本講演では京都府舞鶴市や米国ワイオミング州で実施中の実証試験やDACの開発状況など,KCC商用化に向けた取り組みを紹介する. |
15:05-15:50![]() |
「カーボンニュートラル達成に向けた大和ハウスグループのエネルギーマネジメント等に関する取り組み」 原田 真宏 氏(大和ハウス工業株式会社) 2050年までにカーボンニュートラル達成に向け,自社はもちろんのこと,オーナー様やサプライチェーンとも脱炭素化を推進していくことが非常に大切である.その中で,大和ハウスグループがこれまで進めてきたまちづくりでの実績や住宅や建物に対し行っている新たな取り組みなどについて,エネルギーマネジメント技術を中心に紹介する. |
16:00-16:45![]() |
「Power to Heat to Power およびPower to Heatの実現に向けた高温蓄熱技術の開発」 能村貴宏 氏(北海道大学) 変動性再生可能エネルギー大量導入に向けた蓄エネルギー技術の選択肢として,蓄熱技術への期待が高まっています.本講演では,Power to Heat to Power およびPower to Heat型の蓄エネ技術のための高温蓄熱技術,特に潜熱蓄熱技術の開発状況についてご紹介します. |
16:45-17:30![]() |
「家電におけるGXの取り組み」 米野 範幸 氏(パナソニック株式会社) 環境問題と資源問題を解決し持続可能な社会実現するために家電業界においてもグリーントランスフォーメーション(GX)の取組みが行われている.カーボンニュートラルの事例としてエアコンやエコキュート,冷蔵庫等におけるDXと連携した省エネ技術と,サーキュラ―エコノミーの事例として家電リファービッシュとIoTを活⽤したメンテナンスサービスを紹介する |
19:00-21:00 | 夕食,意見交換会 |
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<2日目:8月30日(土)>
7:00-8:30 | 朝食 |
9:00-9:45 ![]() |
「神戸製鋼グループにおけるカーボンニュートラルに向けた取組について」 朴 海洋 氏(株式会社神戸製鋼所) 神戸製鋼グループは素材系,機械系,電力を事業の三本柱とした複合経営を展開しており,昨今のカーボンニュートラルの流れにおいては自社工場からのCO2排出削減のみならず,世の中のCO2削減貢献に寄与する製品を開発している.本講演では,当社グループにおけるCN関連の取組について紹介する. |
9:50-10:35![]() |
「リチウムイオン電池のサーキュラーエコノミーとGX」 獅野 和幸 氏(信州⼤学先鋭材料研究所、東レエンジニアリング株式会社) 蓄電池の中でもリチウムイオン電池(LIB)は,そのエネルギ密度の高さから多様な分野で応用されている.一方LIBの原料採掘,製造および廃棄過程などは,依然として化石エネルギに頼っている.このようなLIB社会実装の側面に鑑み,さまざまな大学・研究機関・企業がその改善に取り組んでいる.本公演では蓄電池技術全般の展望にふれながら,電極製造時の省エネ工法の開発,ならびに電極分離・材料リサイクルなど,各機関のサーキュラーエコノミーによるGX取組みを紹介する. |
10:40-11:25![]() |
「脱炭素社会を目指すBEV技術を応用したマイクログリッド」 芹澤 毅 氏(ダイハツ工業株式会社) 再生可能エネルギーを有効に使えるマイクログリッドが注目されている.日本では直流の太陽光発電が主たる発電源で需要は交流が一般的で直交流変換が必要となる.系の効率を高めるにはこれら変換回数の低減が効果がある.BEV技術を応用し変換回数を低減できる直流型マイクログリッドについて事例を含め紹介する. |
11:30-12:00 | 閉会挨拶, 集合写真 |