第27期 (2020年度) 支部長
須賀 一彦


 令和2年度,第27期関西支部は,新たに神戸大学の浅野等先生に副支部長をお願いすることになり,第26期からの副支部長・佐藤稔様および常任幹事の木村文義先生とともに,現在問題の新型コロナウィルスに負けないよう,関西支部のアクティビティを維持し,ポストコロナ時代を見据えた新しい支部運営の形態を確立していきたいと存じております.
 今年度は本部の第59期理事会方針で,新型コロナウィルス蔓延症感染予防のため,当面は会議・講演会はすべてオンラインでとの方針が打ち出されたこともあり,支部においても同様の対応をとることになります.今後状況が劇的に好転し,対面での会議・講演会がこれまでのようにまた行えるようになれば,何も杞憂はありませんが,巷で言われているようにポストコロナ新時代の運営形態を考えなくてはならないと考えます.しかし,新型コロナウィルスに関して未だ諸説が混在する中,迷走しては何もならないとも思っております.現時点で我々の社会は三つの密や都市封鎖,ソーシャル・ディスタンスなど様々なキーワードに振り回されて,社会活動と両立する感染症対策が確立していないように見えます.例えば,真偽はともかく,ウィルス学者によってはマスクと手洗いさえ正しく励行すれば,ソーシャル・ディスタンスは無用との見解まであります.
 したがって,オンラインで済ませられる会議は,どんどん導入しなければと思いますが,有史以来,人は直接対話して意思疎通することで文明を育んできましたから,講演会やセミナーなどは,状況を見極めて,できる範囲で感染症対策を講じて対面での再開も模索してまいりたいと考えております.どう考えても,ビデオの楽器演奏よりも生の演奏会の方が良いに決まっているのと同じで,私は講演会における議論も対面ならではのものがあると思っています.関西支部は日本伝熱学会のエンジンとして学会全体をけん引するべく,「関西伝熱セミナー」,「講演討論会」,「伝熱技術フォーラム」など企画運営しておりますが,これらに対してのポストコロナの運営形態に関する議論を進めていきたいと存じます.なお,「熱流体先端技術研究会」は本部管轄の研究会となりましたが,関西支部発ということで,しばらくは関西支部が中心メンバーを輩出し,舵取り役として関与しなければと思っております.
 最後に,国際交流に関しましては,今年度は国際会議がほぼすべて,中止か延期もしくはオンラインで行われ,渡航の制約もあるので,将来会議の準備活動に限定されると考えられます.(宮崎での「第2回アジア熱科学シンポジウム:ACTS2020」も来年に延期されました.)ここでも,ポストコロナの会議形態について模索することになろうと思います.
 難しい時代になりましたが,今後とも関西支部活動にご支援賜りますよう宜しくお願い申し上げます.